ソフトコンタクトレンズとアカントアメーバについて Part1
ソフトコンタクトレンズとアカントアメーバについて2回にわたってお伝えします。
アカントアメーバは土中や水道水、プール、海等に生息する原生生物です。
その多くはソフトコンタクトレンズ装用者に感染を引き起こします。コンタクトレンズにアカントアメーバが付着すると角膜(黒目)に感染します。
発症は充血、目ヤニ等ですがしばらくすると激しい痛みが生じます。
アカントアメーバはあまり増殖しないうちに治療を始めることが大切で、治療が遅れると予後に影響を与えます。
アカントアメーバの治療及び診断は大変難しく入院や通院で角膜を削ったり、抗菌剤、抗真菌剤を組み合わせて点滴、点眼を行います。
治療には数週間〜数ヶ月を要します。
たとえ治癒しても角膜(黒目)が白く濁ってしまい、視力がかなり低下してしまい日常生活に支障を生じることもあります。
最も大切なことはアカントアメーバに罹患しないことや早期発見早期治療のために目に異常を感じたら早急に眼科専門医を受診することです。
次回はアカントアメーバに(なるべく)罹患しない対策をお伝えします。
アカントアメーバに罹患してしまった症例