角膜・結膜疾患
角膜疾患には様々な病態があります。細菌性、ウイルス性角結膜炎は夏期を中心に多くなります。ドライアイは冬季を中心に増加します。アレルギー性結膜炎、春季カタルなどはやはり花粉症を中心に春〜初夏および秋口に多くなります。症状としては目の異物感、眼瞼の腫張、眼脂、充血、羞明(強い光を受けた際に、不快感や眼の痛みなどを生じる)、疼痛などがあります。ウイルス性結膜炎(プール熱、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、ヘルペス性結膜炎等)は人から人に伝染するため、休校、休職が必要となります。人の多く集まる場所に出掛けることは控えましょう。治療としては抗菌剤、ステロイド、免疫抑制剤などの点眼を主に行います。
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感染性角結膜炎(はやり目等)

患者さんは充血、痛み、目ヤニ(黄色調)などで受診されます。原因は様々ですが、汚れた手指で目を触った、植物の枝などで目をついた(枝に付着しているカビなどが原因となっておこる角膜炎)、目の具合が悪いにも関わらずコンタクトを装用していたなどがあります。感染性の角膜炎、特に強毒菌のケースでは病状の増悪、進行が速いため、早期発見、早期治療が大切です。ウイルス性結膜炎は感染力が強く、他者への伝染にも注意が必要です。特に流行性角結膜炎ではウイルスの型により症状も強く、治療まで比較的長時間を要する事があります。
ドライアイ

やはり冬期(暖房等使用により)に多いのですが、最近は夏期(クーラー等使用により)でもちょくちょく見受けられます。職業として、パソコンや細かい作業を行う方、運転手さんなど、物をじっと見つめて瞬目(まばたき)が少ない方に多く認められます。瞬目が減少することで角膜表面の涙の蒸発が速くなり、涙液量も減少するためです。治療としては点眼を処方したり、意識的に瞬目をしていただいたり、1日に数回温かいタオル等で目を温めるなどを指導します。
角・結膜異物

異物(鉄片、石、コンタクトレンズ、植物等様々です)が目の中に何かの拍子に入った状態です。結膜異物の多くはまぶたの裏や下まぶたと眼球の移行部位に認められます。黒目(角膜)に付着したものや刺さった状態が角膜異物です。