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ぶどう膜炎

概要

ぶどう膜炎(虹彩、毛様体、脈絡膜の総称)の炎症性疾患、ぶどう膜は血管の多い組織のため炎症の発生が多く、炎症の発症部位によって虹彩毛様体炎、網脈絡膜炎と呼ばれ、前部、後部、汎ぶどう膜炎に分類されることもあります。ぶどう膜の眼臨床所見は多彩であり、重篤化すると失明につながることもあります。

原因

原因疾患は数十以上あると言われています

原因疾患は数十以上あると言われていますが、半数以上が原因不明です。性状から肉芽性と分類され、感染性、非感染性と分類されることもあります。具体的には細菌、真菌、ウイルス感染病原微生物の血行性転移による感染、原田病、ベージェット病、サルコイドーシス、関節リウマチ、SLEなど自己免疫疾患、悪性腫瘍などに由来するものなど多種多様です。

症状

  • 充血
  • 羞明(強い光を受けた際に、不快感や眼の痛みなどを生じること)
  • 流涙
  • 眼痛
  • 飛蚊症
  • 視力障害(軽度のものから高度なものまで)

検査

視力検査

眼圧検査

ぶどう膜炎ではその炎症のため眼圧が高度に上昇するケースもあります。 網膜の血管炎、網膜剥離、網脈絡膜炎等を観察します。

細隙灯検査

眼の内の炎症の程度を観察します。角膜(黒目)後面沈着の性状、数、虹彩結膜、隅角、硝子体混濁などに注目します。

蛍光眼底造影検査

全身検査

X線、採血、心電図等

OCT(三次元画像解析)

治療

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎では迅速な診断を行い、なるべく早期より治療を開始することが大切です。

感染性ぶどう膜炎

病原体に対する治療、非感染性疾患では炎症を十分に抑制することが重要です。

前眼部炎症のみの軽い症例

ステイロイド点眼を行います。

炎症の強い例

ステロイドの眼内注射や内服、点滴等による全身投与を行うこともあります。 また、免疫抑制剤を使用することもあり、そうした例では内科の医師と連携して治療に当たることが大切です。

手術

最近では硝子体手術も行われる症例も増えているようです。

対策

治療でも述べましたが「早期発見、早期治療」が予后に影響するため、視力低下を伴う充血、飛蚊症(特に充血を伴う場合)を自覚した際や一連の診断や検査で膠原病をはじめとする免疫疾患や悪性腫瘍などが見つかることもあるため、生命予后に影響することもあります。 ぜひ、早期眼科専門医の受診をお願いします。

網膜動脈閉塞症

(上)強膜炎

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