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学校健診を通じての感想

当院の院長は小学校から高校まで7校の学校医をさせていただいております。 本日は学校健診、または普段の診療を通じてお子さんの視力に関して気づいたことをお話ししたいと思います。 最近は幼少時期よりテレビゲームやスマートフォン、パソコンなどに触れる機会が多く、近くのものを長い時間見る傾向があるようです。 人間の目は本来、遠くを見るようにできていて、近いものを見るためには、カメラのレンズにあたる水晶体の厚みを厚くすることで、ピントを合わせているのです。 毛様体筋は近くを見る時に水晶体の厚みを調節する働きをします。 見る対象物の距離が近いほど、水晶体を厚くしなければならず毛様体筋の負担が増します。 近い距離で長時間スマホやタブレットを見ている間中、毛様体筋はめいっぱい働き続け疲れ切った状態になってしまいます。 毛様体筋の調節力は10代をピークに徐々に衰え、 調節力が強い若い人ほど近くを長時間見続けていると毛様体筋が近くにピントを合わせたまま固まってしまいます。 これを「調節緊張」と言い、この調節緊張が起こると近くから遠くに視線を変えてもスムーズにピント調整が行われず、遠くがぼやけて見える結果となります。 また毛様体筋の負担が大きくなりすぎて、毛様体筋が正常に働かなくなると、近くが見にくくなり、焦点が合いにくくなります。 小さいお子さんがテレビゲームやスマホなどを扱う場合は保護者の方の監督のもと仕様されることが望ましいと考えます。 関連資料:子どものIT眼症 日本眼科医会HP

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