アレルギー性結膜炎 最新の治し方
アレルギー性結膜炎の最新治療
○アレルギー性結膜炎の治療方針
・第1選択は抗アレルギー点眼薬
→副作用は少ない
・どうしても症状が収まらない時はステロイド点眼薬を追加
→効果はあるが、副作用(眼圧上昇、眼感染症)に注意が必要
⇒ステロイド点眼薬なしで治療を継続したい
○エピナスチン塩酸塩点眼薬0.1%(アレジオンLX点眼薬0.1%)
・通常、1日2回(朝、夕)に点眼する
○アンケート調査
・眼科にて季節性アレルギー性結膜炎と診断され、エピナスチン塩酸塩点眼薬0.1%を処方された患者573名を対象としたアンケート結果
・「花粉シーズン中、1日に何回くらい点眼薬を使いましたか?」
→「症状が楽なとき」:0~1回が58%、2回以上が42%
「シーズン中おおむね」:0~1回が24%、2回以上が76%
「症状がひどいとき」:0~1回が10%、2回以上が90%
⇒症状によって点眼回数を変える患者さんが多い
○目のかゆみに悩まされにくい治療
・リアクティブからプロアクティブへ
→かゆみを感じた時にリアクティブに点眼するのではなく、発症期間中はかゆみの有無に関わらず、用法を遵守してプロアクティブに点眼することで、ヒスタミンH1受容体をあらかじめブロックし、ヒスタミンが受容体に結合できないようにして、かゆみの発生頻度減少を目指す。
○考察
・臨床現場でも、かゆい時だけ点眼薬をつけている患者さんが多く見受けられるため、目のかゆみを抑えるためには、かゆい時だけ点眼するのではなく、用法を守って症状が無い時から継続して使用することが大事であることを伝えていきたい。また、点眼回数は1回1滴で十分であることや、点眼薬は患者さんの活動時間に沿って薬効が持続するよう用法が設定されているため、用法以上点眼する必要は無いことなども積極的に伝えていく必要があると感じた。 T.Y