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過度なアルコール消毒は手荒れの原因

引用先:この情報は日本医師会「健康プラザ」No.554 神戸大学大学院研究科内科系講座皮膚科学分野 教授:久保亮治氏 感染管理を学ぶ

手指消毒とウイルス感染対策

手指を消毒しすぎて手荒れを起こしていませんか? 新型コロナウイルス感染症は主にウイルス粒子を気道から吸い込むことにより感染します。手指に高濃度のウイルスが付着することは滅多になく、その手で目や鼻、口の粘膜に触らなければ感染する可能性は低くなります。 むしろ過度な手指消毒は皮膚が本来持っているバリア機能を失い、手荒れや手湿疹の原因となるだけでなく、細菌や真菌などのウイルスへの感染防御力を弱めてしまいます。  

皮膚のバリア機能

皮膚ほ表面は角質層で覆われています。角質層はアレルゲンや細菌、真菌、ウイルスなどの侵入を防ぐバリアとして働きます。 図を参照ください [caption id="attachment_5067" align="alignnone" width="500"] @おおるり眼科クリニック[/caption] [caption id="attachment_5068" align="alignnone" width="500"] @おおるり眼科クリニック[/caption] さらに角質層に含まれる多種の抗菌ペプチドと弱酸性に保たれた角質層の表層が細菌の増殖を防いでくれます。  

手荒れは美容と感染防止の敵

アルコール消毒はあくまでも手洗いができない時の代わりです。 例えば手を介したノロウイルス感染症は手指のアルコール消毒では防げません。石鹸でよく手を洗うことが大切です。 アルコールは角質層の皮脂を取り除いてしまい、手荒れの原因となります。 食器洗い洗剤もアルコールの含んでいないものを使う方が手荒れを防ぐことができます。 手荒れは炎症を招き、炎症によりさらに皮膚のバリア機能が低下していきます。

皮膚の健康を保つ手洗い

石鹸でよく手を洗って十分に水で流したらタオル等で水分をとり、ハンドクリーム等を塗って皮膚を保護しましょう。 日本医師会ホームページでは健康プラザのバックナンバーをご覧いただけます。

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