フレイルを予防して健康長寿を実現しよう
引用:日本医師会「健康プラザ」No.519 指導:東京大学高齢社会総合研究機構 教授 飯島勝矢
「フレイル」ってなに?
いくつになっても元気で、自立して過ごしたいものです。
人は歳をとると自然に健康から衰弱へ、そして要介護の段階に進みます。
この流れを踏まえて、体を鍛えるだけではなく、生活全般において”元気でいる”ための工夫が大切です。
フレイルとは、健康と要介護の中間で、体のいろいろな部分の衰え(膝や腰が痛い、体重や筋肉が減ってきたなど)だけでなく、精神心理面の衰え(認知機能の低下、うつ傾向など)や社会性の衰え(人とのつながりや生活つのひろがりの低下など)も深く関わりながら、自立度が落ちていく状態です。
しかし、日常生活の中で継続して前向きに頑張れば、さまざまな機能を戻すことができる時期でもあります。
健康長寿を実現するための「フレイル予防」とは
「栄養(食と口腔)」「身体活動(運動)」「社会参加」の3つの柱を意識して、自分の生活に反映しなおすことがカギとなります。定期的な運動も強く推奨されますが、それと同時に、家族や友達とワイワイ一緒にやることもフレイル予防になります。生活習慣の中で、この3つがバランス良く保たれるよう意識しましょう。フレイル予防への取り組みは結果的に認知症の予防にもつながります。
「もう年だから・・・」と考えず、「自分の体はまだ帰られるんだ!まだ間に合う!」と前向きに考えて生活を送りましょう。