花粉症の低年齢化!
花粉症患者の低年齢化が進んでいるとされています。
1994年から2008年にかけて京都府下の同一小中学校の生徒を対象に行った調査ではスギ花粉の感作率は39%から52%に増加しスギ花粉症の有病者も9〜13%から25〜29%に増加しています。
実際にスギ花粉症の有病率を比較すると5〜9歳では7.5%から13.7%へとほぼ2倍となっています。何らかのアレルギー疾患またはその既往がある小児のスギ花粉への感作率は就学前には60%近くに達しているとされています。
さらにスギ花粉だけではなく、他の花粉との重複感作をしている割合が高いことも報告されています。例えばカモガヤ花粉はスギ、ヒノキに続いて飛散が始まる代表的なイネ科植物ですが16歳以下の小児における検討でカモガヤ花粉陽性者はスギ花粉陽性者中の1/3以上いるという報告もあります。
小児の花粉症は多くの場合、前年までの症状がはっきりしない、他人からは分かりにくく保護者の観察に頼ざるをえない、検査が実施しにくい、などの理由から診断、評価が難しく見逃されやすいことが指摘されています。「せきや鼻づまりによるいびき」、「目や鼻をこすることのよる皮膚の赤みや鼻出血」「鼻をすする、眼鼻をこする、まばたきが増える、口呼吸をしているなどのしぐさ」に注意する必要があります。
アレルギー症状には複数のアレルゲンが関与している場合があります。原因をはっきりさせて根本的な治療を受けましょう。
花粉だけじゃない!アレルギーの原因
参考;Thermo scientific ImmuneCAP Rapidニュースレターより