40歳以上の日本人の約4割は近視。ありふれた異常なので軽く考えがちだが眼球がいびつにゆがむ「病的近視」には注意が必要です。
「病的近視は」何十年もかけてゆっくり進行し、視神経を蝕んで最悪の場合は失明することもあります。
また、「病的近視」の患者は子どもの頃から眼底に兆候が表れていることもわかってきました。
早めの対処で進行を食い止めれば最悪の事態は回避できるとのことです。
眼鏡の度数がマイナス6度以下になると「強度近視」、マイナス8度以下になると眼球の一部が飛び出していびつにゆがむ「病的近視」なっている恐れがあります。
多くの場合、小児期から発症し、長い時間をかけて進行しています。
「病的近視」の問題は視神経が傷つき深刻な合併症が起きる可能性があるということです。
視野の欠損は症状が重くなるまで気づきにくい様です。
歪んだ眼球に亀裂が生じ、新しい血管が目の中に入ってくると黄斑変性という病気になります。
眼鏡の度数がマイナス6度以下になったり、強度近視がなくても急に視力が低下した場合は眼科を受診し「病的近視」か否かを調べてもらってください。「できれば同じ病院で2〜3回継続して検診を受けると良い」とされています。(東医長)
大人になって「病的近視」と診断された患者さんのほぼ90%は15歳以下の時から網膜が薄くなっていることが分かったと言われています。(東京医科歯科大学 大野京子教授からのデータを引用)
「病的近視」の根本的な治療はないとされていますが現在、東京医科歯科大学 大野京子教授はレーザーで眼球を取り巻き、コラーゲンなどの組織を固め眼球の変形を抑える動物実験を進めています。同様の手法は角膜の治療にも使われているとのことです。
参照:日本経済新聞「日曜に考えるヘルス」より