花粉情報2022
花粉飛散は2月上旬からはじまります
今年も花粉のシーズンはスギ花粉からはじまります。また3月は全国各地で飛散がピークする予想となっています。
スギ花粉の飛散はいつからはじまるのでしょうか?
スギ花粉は2月上旬から九州や四国、中国、東海、関東の一部からはじまります。
関東地方、東京のスギ花粉飛散ピークは3月上旬から3月下旬の見込みとなります。
花粉の飛散量はどの程度なのでしょうか?
東海や北陸、関東甲信、北海道で昨年より多くなる予想です。
【知っ得情報】
スギ花粉は飛散開始が認められる前からわずかな量が飛びはじめます。
2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから早めに花粉対策をはじめると効果があります。
【眼科での花粉対策とは?】
例えば毎年、花粉症で目がかゆくなる方は、花粉症のシーズンが始まる前から花粉症の目薬を点眼するなどの準備をすると良いでしょう。
シーズン前から予防的に花粉症の目薬を点眼することで、そのシーズンをいつもより軽く抑えることができます。
個人差がありますので詳しくは医師に相談して下さい。
以下、当HPから引用
【花粉症、アレルギー性結膜炎について】
アレルギー性結膜炎は体外異物(抗原)に対し、過剰に亢進(病勢などが高ぶり進む)した生体防御反応によって発症します。通年性、季節性、春季カタルがあります。
その他、コンタクトレンズの手入れ(洗浄など)が不十分なことが原因により発症するアレルギー性結膜炎がありますが、そのうち巨大乳頭結膜炎の症状が見受けられた場合は一旦発症するとコンタクトレンズを中止していただかなくてはいけないケースもあります。
春季カタルは小児〜青年期に多く、結膜型では上眼瞼結膜に強い乳頭増殖を生じます。
輪部型では角膜の周囲が隆起(高く盛り上がる)して軽いびらん(トランタス斑)を生じてきます。アレルギー性結膜炎の症状の強い症例ではウイルス性結膜炎と所見が似ているため注意が必要となります。
【花粉症、アレルギー性結膜炎の症状】
・まぶたのはれ(眼瞼腫脹)
・充血、眼脂(多くは白色調)
・違和感、疼痛 ・嗟明(まぶしい)
・コンタクトレンズ装用者ではコンタクトレンズ がズレやすくなる
【アレルギーの検査】
生体染色検査
染色剤を使用して角膜、結膜の数細な傷や結膜の状態(結膜濾胞、結膜乳頭)、トランタス斑(角膜周辺の龍騎)などを調べます。
アレルギー検査
イムファストチェック(アレルギー検査キット)を使用して検査をします。検査は患者さんの手指をとても細い針で穿刺(せんし)し、少量の血液を採取します。
これを検査キットに滴下してアレルゲン(抗原)を調べます。数種類程度のアレルゲンを調べる事ができ、3歳くらいのお子さんでも検査は可能です。
眼底検査
アトピー性皮膚炎の患者さんの中には常日頃、頻繁に目をこする方がいらっしゃいます。
こうした患者さんでは目をこする行為が原因の一つとなって、網膜裂孔(もうまくれっこう)から網膜剥離(もうまくはくり)を発症する方がいます。このため眼底を詳細に調べるケースもあります。
【治療】
抗アレルギー剤の点眼
症状が軽〜中程度の患者さんに使用しますが、症状が強い患者さんや春季カタルの患者さんではステロイド点眼や免疫抑制剤の点眼を追加することがあります。
抗アレルギー薬の内服
アレルギー症状の強い方、鼻炎症状の強い方では内服を処方することがあります。副作用として眠くなる症状が出現するためまずは就寝時に内服していただきます。
外科的治療
春季カタルが著明で角膜全体が傷だらけ、疼痛が強いような患者さんでは外科的に結膜の巨大乳頭を切除することもあります。
【アレルギー対策】
抗原をできるだけ排除することが大切です。通年性、季節性アレルギー患者さんは先に血液検査を受けて自分がどのような抗原(アレルゲン)に対してアレルギー反応を引き起こすか調べると良いでしょう。
花粉症がある方は花粉症のシーズン中は外出から戻られた際は手や顔をよく洗い、うがいをして花粉を流すよう指導しています。
また、花粉症対策メガネをかけるのも1つの方法でしょう。
目のかゆみの強い時は冷却したタオル等で目の周囲を冷やすなどして(冷やすことでかゆみが少し緩和されます)できるだけ目をこする行為は避けましょう。