前回は秋の花粉飛散についてお知らせをしましたが、今回はこの時期に気を付けいただきたい「ダニなどの屋内のアレルゲン量の増加」についてお話しします。
サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社のアレルギーニュースを参考にしました。
秋に注意「屋内のアレルゲン」
・ダニ
ダニは夏に最も増えます。夏に増えたダニのフンや死骸がアレルゲンとなるため、夏から秋にかけてダニアレルゲンの量が増加します。ダニアレルギーの患者さんは秋口に症状が増悪すると言われていますのでダニ対策をしてください。
・カビ
カビは湿気の多い浴室や台所押入れなどにも発生します。カビの胞子は梅雨の時期と秋に増加します。カビは喘息を悪化させることが多く、発生しないように湿気を除去することが大切です。
・昆虫(ガやゴキブリなど)
幼虫のフンや成虫のリンプン(昆虫の羽についている粉)、死骸が原因となります。ゴキブリは夏に多く見られますがフンや死骸がアレルゲンとなります。
対策
アレルギー性結膜炎では原因アレルゲンを除去することで症状を悪化させないようにすることが大切です。日常のセルフケアで症状の悪化を防ぐことができますので心がけるようにしてください。
ダニ対策
・床は1㎡あたり20秒以上ゆっくりと掃除機がけをする
・エアコンのフィルターは定期的に掃除する
・寝具のカバーは定期的に洗濯
・寝具は干した後、掃除機がけをする
カビ対策
・サッシの結露はふき取る
・換気を徹底し湿気を避ける工夫をする
昆虫対策
・クローゼット、衣類の収納場所には防虫剤を使用する
・米びつは虫除け剤を使用する
・食品の保存には密閉性の高い保存容器を使用する
・蛍光灯のカバーなども定期的に掃除をする
花粉対策
・花粉情報に注意する
・外出時にマスクやメガネを使用する
・帰宅後、衣類や髪をよく払ってから入室する
・洗顔、うがい、鼻をかむ
・雑草類の花粉が原因の場合は花粉飛散時期は雑草が生えている場所にはなるべく近づかない
血液検査
当院では秋の花粉のみならずダニに対する感作も確認できる簡単な血液検査「イムノキャップラピッド」を採用しています。簡単にできるアレルギー検査です。詳しくは当院窓口までお尋ねください。