あなたは毎日お使いのコンタクトレンズのケアをしっかり行っていますか?
外来では2週間タイプのコンタクト装用者からかゆい、すぐに曇る、乾くなどの症状の訴えを伺います。
なぜそうなるのか?
きちんとケアをしていないレンズは、汚れが付着したままで清潔さを保つことができない状態だからです。
レンズケアの中には保存液につけるだけで大丈夫!との手軽さを訴えるキャッチコピーでついつい利用されている方もいらっしゃると思いますが、
本当にそれでいいの?
日本コンタクトレンズ学会では「ハードおよびソフトコンタクトレンズともに、こすり洗いは欠かせないレンズケアのステップです。指先でコンタクトレンズをこすることにより、目の分泌物であるタンパク質や脂質を落とし、また微生物も1000分の1程度に減らすことができます。こすり洗いは、つけおき洗浄よりも強力な洗浄方法です。
「こすり洗い不要」と表記したつけおき洗浄製品も出ていますが、実際にはこすり洗いを併用しないと洗浄効果は著しく落ちるので注意が必要です。とくに、ソフトコンタクトレンズの場合は、こすり洗いをすることで洗浄効果も消毒効果も発揮されます。どの洗浄方法を行う場合にも必ずこすり洗いを併用してください。」日本コンタクトレンズ学会より引用
今回はコンタクト洗浄液のブランド、オフテクスでセミナーが開催されました。当院スタッフがセミナーを受講しましたのでその感想を紹介します。
スタッフ目線のレポートではありますが、レンズケアの大切さがお分かりいただけるかと思いますので、是非ご一読くださいませ。
コンタクトの種類を変えてみる話は患者さんとのやりとりでしていますが、
よく考えると今までケア用品を変えてみるよう勧めることはなかったと思いました。
また今回の内容でこすり洗い、すすぎがかなち重要だと言うことも再確認できたので、検査時にどういった洗浄液を使用しているのかも聞き出すことが大切だと思いました。
またコンタクト定期の方にコンタクト問診票を書いて持っててもらうのはすごく効率がいいとも思いました。
断片的なお話だけで検査するのではなく深く聞く必要があるのですが、混んでいたりすると1人に対する検査時間を時短していくことも必要なのでこういった問診票は活用してみてもいいのかと思います。
今新規処方の方のみ洗浄液をお渡ししているのですが、洗浄液のサンプル活用をもっとしてよりいいものを知ってもらうようにしてもいいのかもしれないと今回の講習を聞いて考えました。K.Y
コンタクトレンズの装用感の改善に、レンズを変えるのではなく、
ケア用品を変える観点は、患者さんにとって視野が広がり、期待が持てるいい情報で、更に時間や価格の面でもメリットが多く、感激しました。
レンズが進化しているように、ケア用品の進化も伝え、使い勝手がいいものよりも、装用感や見え方に合わせて選ぶことも推奨したいと思います。
またケア用品を変え、使用方法の指導をすることで、いままで流れ作業的な使用になってしまっていたケアも、見直しや改善に繋がるかと思います。なんとなく使っていたケア用品も、効果や使い方を理解することで、自信や安心に繋がると思います。
問診票の活用について…コンタクト定期検診の方には、受付時に、コンタクトに関する問診票(簡単なもの)をお渡しし、検査待ちの時間に記入してもらうのもいいと思いました。そうすることによって、聞き漏れ防止や統一感にもなり、検査時に聞き出す時間短縮にも繋がる気がします。
定期検診が楽しみになるように、色んな新情報を伝え、感激や信頼を与えられたらいいと思います!K.M
コンタクトレンズを処方する上で、
どのコンタクトレンズを選んで処方するかという所から患者さんとのコミュニケーションはスタートします。
定期検診で来院される患者さんが不調を訴えた際もそれは同様で、今使用しているレンズとは別の製品をおすすめしています。今回、症状に会わせたレンズケア製品の使用を勧めるというお話を聞き、そのようなアプローチを今までしたことが無かったと気付かされました。
患者さんに合ったレンズをお勧めする事に加えて、レンズケア製品も患者さんごとに合ったものを使用して頂くのが、より快適にコンタクトレンズを使用していただくことに繋がるになるのだと考えます。
先日、初めて2weekのレンズに切り替えた患者さんが強いアレルギー症状を起こしてしまったことがあり、たまたまかもしれませんが処方した自分自身の説明に何か足りない所があったのではと反省するのと同時に、レンズのケア方法も今まで以上にしっかりと患者さんに伝えなければならないのだと改めて実感しました。M.K
コンタクト検診用の問診票は便利だなと思った。
今の状態を把握した上で検査を進めた方が、聞き出しながら検査するよりも時間短縮になるし、若い子とかで質問してもなかなかはっきり返事をくれない子とかもいるので、問診票になら感じてることを書きやすいかなと思う。(受付時に保険証引換券と一緒に短時間で書けるような問診票渡して保険証返却時回収するとか、、、)
2week 1month のコンタクトを使用してる方にはケア用品はどのような物を使用してるか聞いて
ケア用品にも効果の違いがあって、ケアの仕方で気になる症状の軽減効果があることを説明し、その方に合うケア用品をおすすめしたいなと思った。
ハードレンズのトライアルの管理も汚れでフィッティングに影響が出てしまうので、患者さんの検査に影響が出ないよう十分なこすり洗い、定期的なレンズの保存液の交換も徹底したいと思いました。I.A
私自身1DAYのコンタクトレンズを使っているということもあり、
ケア用品の重要性をあまり考えていませんでしたが、今回の講義を聞いてケア用品選びが重要だということがわかりました。
患者さんからコンタクトをつけた時にゴロゴロするとか、乾燥しやすいと言われるとレンズに問題があるのかなと思っていました。しかし、ケア用品を変えるだけで症状が改善されることがあるということがわかりました。
例えば乾燥しやすいという症状がある場合、ヒアルロン酸が配合されている『プロケアソリューション』を使えば潤いを保つことができます。
何日間かつけているとぼやけてくる、汚れやすいという症状がある場合、ポビドンヨードが含まれる『ハイドロ:ワンステップ』を使えば、タンパク質や脂質などの汚れをしっかり除去できるので、症状が改善するかもしれません。
患者さんからしっかり問診して、それにあったケア用品をおすすめするといいと思いました。
あと、こすり洗いやすすぎをしっかり行うことが大切だということが改めてわかりました。診察室にいると、GPCの患者さんがけっこういるなと思っていたので、正しいレンズケア方法を伝えるべきだと思いました。
そのためにまず初めて2week以上のコンタクトを使う方には、口頭で使い方の説明はしていますが、動画を見せてやり方を覚えてもらう方が頭に入りやすく覚えやすいと思いました。調べてみたら、オフテクスのホームページにハイドロワンステップもプロケアソリューションも使い方の動画があったので、それを見せた上でお試しのケア用品を渡すと患者さんも使いやすいと思います。
また、使い慣れている人の方が雑な手入れになりやすいとのことなので、待合のテレビに正しいレンズケア方法を流すのも効果があるのではないかと思いました。M.S
コンタクト定期診の検査で今までと違うアプローチ方法を知ることができてよかったです。
レンズにばかり注意が向いていましたが、定期交換型レンズユーザーにとって洗浄液との相性はお手入れ効率にも装用状況にも大きな影響を与えるという基本を認識することができました。コロナ禍の今だからこそ、衛生意識も高まっており、情報提供やサンプル提供も重要だと再認識しました。
HCLテストレンズの日頃の管理についても、大変参考になりました。
レンズを使用する時に、ベストコンディションである為に日頃から準備を怠らないようにしていきます。K.N
今までCLの不快感はレンズが合っていない為、
種類を変えるという選択しか思い浮かばなかったのですが、今回のセミナーで、レンズケアの見直しが患者さんの症状改善に重要だと言うことを学べました。
CLの定期健診では、症状を患者さんに確認していますが、動画のように具体的に聞けていませんでした。
しっかりと問診した上で、レンズを変更するか、ケア用品を変更するか判断し、患者さんにとってよりよい提案をしていきたいです。
レンズのケアについては、人によってやり方が様々で、自己流になってしっかり汚れが落ちておらず、それが装用時の不快感や視力低下に繋がるので、定期健診の際にはケア方法の確認と再指導が必要だと感じました。
自分自身もケアのやり方を見直し、今後定期健診でいらした患者さんにお伝えしていきたいです。S.M