第22回静岡県屈折矯正セミナーを受講して【見え方と幸福度の関係】
2022年2月、静岡県屈折矯正セミナーが開催されました。
当院のスタッフは診療後の土曜日の午後にも関わらず積極的に参加をしました。
このレポートでは多焦点コンタクトレンズと幸福度の意外な関係を知り、老眼を実感していない若いスタッフや少しずつ見えずらさを感じているスタッフの率直な意見をご覧いただけます。
40代を迎えた方、ぜひ「見え方と生活の質の関係」についてご一読いただけたら嬉しいです。
見え方と幸福度の関係について
コンタクトレンズの処方率と国別幸福度が比例していること、熱い国国ほど老眼が早いと言うのは初めて知ったので面白いと思いました。
なぜコンタクトを使用したいのかどういった用途、何を1番重視しているのかをいかに上手に聞き出して患者さんと共有しながら検査することが満足度を少しでも上げるコツなのかと考察しました。
またコンタクトを使用する方はスポーツで使う方は別として美的な意識が高い方がコンタクトユーザーになっているというのも意識してお勧めしていくこともかなり重要だと今回気づきました。
遠近にする事で生活の質が改善されることももちろん見た目的美意識にも働きかけることで遠近に対する悪いイメージがいいものに変わっていくと思いました。
そういった点をお話しする上でも自分の社会人としての身支度も重要になるなとも思いました。
まだ自分は老眼ではないので気づきの点が分からない部分ばかりですが患者さんの要望をうまく聞き出せるような検査をして今後の検査で見え方重視だけではなく使用の満足度を上げていき遠近のコンタクトユーザーを増やせるようにしていけたらいいと思いました。
また白内障手術での多焦点レンズ希望の患者さんの満足度が近方視の満足度が手術に対して関係しないことにびっくりしました。
やはり遠方の視力、全体的にスッキリ見えるのかが重要になっているのかなーと考えました。
患者さんで手術後の近くの見え方が前より悪いといった方が以前いましたがピギーバック眼内レンズというものがもう少し支流になってくればこういった方の不満も解消されるのかと思いました。
白内障術後の方も遠近コンタクトの方も若い時のようには見えない、あくまでも生活しやすくするためのものという点をしっかり理解していただけるような説明を上手くできるようにしていきたいです。K.Y
遠くも近くも物がよく見えることによって、人々の幸福度が上がっているのではないかというお話が衝撃的でした。
確かによくよく考えてみれば、平均寿命も上がっている世の中での暮らしは、手元の小さな物から遠くの景色までよく見えていてこそ充実するような気もします。
手元にある小さな携帯端末で手軽に情報が手に入るようになった今、その手軽な筈の情報が見えないというのは、かなりのストレスになるのではないでしょうか。
日々検査をしていると球面レンズだけを使用している患者さんが、最近近くが見えにくくなってきたと仰ることが良くありますので、やはり積極的に遠近両用のレンズをお勧めしていく事は大切なのだと思います。
球面のレンズよりもコストが掛かるのも事実ですが、患者さんの生活がより豊かになるのであれば、試して頂く価値は間違いなくあると考えます。ただし、それには相応の処方技術も必要になって来ますので、より一層正確な検査が出来るように励みたいとおもいます。
眼内レンズのお話でも、遠近両用のコンタクトレンズを使用していた患者さんは遠近のIOLに慣れやすく、そしてやはり近方視は重要とのことでした。最近は保険の効くタイプのレンズも出ているそうなので、手術を悩まれている患者さんとお話をする時に、手術をすることのメリットとして、眼内レンズにも選択肢があるのだと言うことも今後お話して行けるようになり、大変良かったです。M.K
コンタクトの選択時にも、白内障手術の眼内レンズ選択時にも、単焦点か多焦点にするか迷う。
ゆくゆく白内障手術をすることを前提に、団塊ジュニア世代がコンタクトで日頃から単焦点と遠近両用でお試し生活をしてみることで、それが将来の手術の選択に生かされるのではないかと思いました。 今は、認めたくなくても老後の安心にも繋がるので、お試し感覚を含めて遠近両用コンタクトを勧めるのもいい手段では…コンタクトなら体験ができます。遠近両用は、近くも遠くもそこそこと言いますが言葉では人により感覚が違うと思うので体験し感覚を掴み、日頃生活で、単焦点か多焦点か自分にはどちらがあっているのか知っておけば、眼内レンズを、スムーズに選択できるのかもしれません。 また多焦点レンズのニーズが増えれば、今は自費診療の多焦点眼内レンズやピギーバッグ眼内レンズも選択肢に入れやすい時代になるのではないでしょうか? 日本人は、歳をとると幸福度が下がる、老視を認めたくない…を変えるためには、美意識が高い人ほど早めの対策をしていて、若いウチの方が適応し易いことや、加齢に伴う不安を解除することが将来の幸福度を上げること、 また、紫外線が強い暑い国の方ほど老視が早いデーターがあり、紫外線予防対策も大切なことを、 院内の掲示やモニターを使うことで、早く広く伝えられると思いました。K.M日本人は歳を取ると幸福度が下がるという結果が悲しかったです。
歳を取ってもハッピーな気持ちで過ごしたいので、見えづらさが原因で幸福度低下にならないようにしたいと思った。男性の遠近コンタクトユーザーも増えてて美意識高いことは素敵だなと思った。見え方は生活に関わる物だから、患者さんがどのような見え方を希望してるのか聞き出し、その方にあった見え方を提供できるよう声かけが大切だと思った。
老眼鏡をかけないから見た目の印象も変わりますよとか、早い年齢の方のほうが適応しやすいから一度レンズ入れてみませんか、とか声のかけたかはたくさんあるので患者さんがやってみようかなと思えるような会話をしていきたいです。
処方の成功が自分の自信に繋がるので遠近処方にも進んでトライしていきたいです。
若い頃のような見え方には戻れないかもしれないが、多少点IOLレンズの使用や遠近コンタクトの処方で患者さんが快適に生活できるようにサポートしていきたいです。I.A
近くが見にくい…私も今まさにこの年齢になっています。
さくら眼科さんの遠近コンタクトの処方率には驚きました。老眼に対する対処法は色々あり眼鏡が1番多いのですが、いずれにしても検査時の問診が大事になると思います。
コンタクトユーザーの方には遠近コンタクトを積極的に提案できるようにしていきたいです。
出来るだけ老眼鏡を使わずに生活ができたら快適だろうし、40代から低下していく幸福度が上がるのかなと。
ただ若い頃のように遠くも近くもとはなかなかいかないので、そこは検査時にの説明をしっかりとしなければなりません。
患者さんが快適に生活ができ、最善の方法を見つけてあげれるようにしたいです。
多焦点IOLは進化しているようで、乱視にも対応できたりと遠近コンタクトよりも満足度が高い印象を持ちました。
保険外の手術なので高額ではありますが、60代で白内障手術を受ける方はその後の生活を考えると多焦点IOLはとても良いと思いました。
先日、多焦点IOLも調べたという方がいらっしゃいました。もっとすすめてあげれたらよかったと反省です。
多焦点IOLやトーリックIOLに対応できるクリニックは限られるようです。
ご紹介の際にもう少し手術のことを詳しく説明して、患者さんが選択できるように提案できたら良いと思います。S.J
歳を感じたと思う時はどんな時かという質問に、小さな文字が見づらくなった時と答える人が多くいるとのことでした。
実際40〜50代の方の検査時に、近くが見づらくなったと訴えがあり、出来合いの老眼鏡をおすすめすると「老眼鏡か…」とショックを受けられる人がいます。眼鏡を掛け慣れてない方ほど余計に老眼鏡に抵抗があるようです。そんな方に遠近両用のコンタクトをお勧めしたいと思います。
遠近のコンタクトは遠くも近くもくっきりはっきりは難しいけど、美意識や周りから老眼だと思われないなど見え方以外の患者さんの満足度が上がるということがわかりました。
問診をしっかりして、その方の見え方や眼鏡の有無など希望を聞き出して、積極的に遠近両用のコンタクトをおすすめしていこうと思います。
『遠近両用は20/20を目指すのではなく、20/happyを目指す』を頭に入れながら処方していきたいです。
また老視世代はドライアイが多いようなので、潤いのある素材も考えて処方したいと思います。
多焦点眼内レンズは保険が効かないのであまりお勧めできませんでしたが、最近は60〜80代でもお仕事をしていたり、PCやスマホを使う人が多いので、選択の幅を広げる意味で興味がある方や必要に応じてこういうレンズもあるということを伝えていきたいです。M.S
幸福度が高い国は多焦点CL処方率が高く、日本は処方率も幸福度も低いという結果は興味深かったです。
多くの方は老眼鏡=老化とマイナスイメージがあります。さらに不便さや見た目を気にする方もいるので、遠近の見え方に悩んでいたり、老眼鏡に抵抗がある患者さんには遠近CL処方の提案をしていきたいです。
また、遠近CLをしている方は、将来白内障手術で多焦点IOLに抵抗がなくなるというお話がありました。
そういった事も含め、お勧めする際には、患者さんの悩みをきちんと把握し、メリット、デメリットをきちんと説明し、適切なアドバイスが必要だと感じました。
遠近CLの処方には少し苦手意識がありましたが、以前処方した際に、気に入って購入して頂けた時には、自分の自信に繋がりました。
悩んで時間がかかってしまう事がありますが、数をこなしてスキルアップしていきたいです。S.M
自分自身が遠近のピント合わせの不便さを実感しており、話題提供に抵抗はありませんが、
若さや美容に拘る同年代の方には、触れたくない部分なのだと感じることがあります。
遠近両用へのナビゲーションも老いを連想するもの、老いを認めた先に利用するものと誤解されたこともありました。
共感と共に、個々の望む見たい距離と見え方のバランスをしっかり踏まえて便利に使えるアイテムがあることをお伝えしたいです。
固定観念を持たず、常に新しいことに目を向けることこそ若さを保つ秘訣になる、幅広く遠近両用コンタクトやメガネのアプローチも模索してゆきます。
講演2
白内障手術後の視力の不満は霞や遠方視について。近方視力の不満はあまり無いことは意外でした。
高齢者は長年老眼を体験しており、術後でも手元を見る為に眼鏡使用することに抵抗無いことも理由のひとつなのでは?と推察しました。
保険診療外、しかも2度目の眼内レンズ挿入のリスクがあっても、遠近共に快適な生活を望む方にとっては大きな望みなのかもしれません。
医療の進歩を学べてよかったです。K.N