「相手に気持ちよく伝わる話し方」を学ぶ
2020.01.25(土) 講師:足立和美先生による「話し方教室」
私たちは普段何気なく話していますが、言葉は人間しか使えない唯一のコミュニケーションツールです。
コミュニケーションを豊かにするのもそうでなくするのも、本人の「話し方」に対する意識が大きく関わります。
本日は静岡で話し方を指導されている足立先生をお招きして「相手が心地よくなる美しい話し方」について学びました。
その講義録をシェアさせていただきます。
・声は自分の体調が出てくる
・感じの良い印象を与えるためには?
・声・言葉は誰のためにある?「伝える相手のためにある」
・動物の中で唯一与えられた能力は「声・言葉」人間同士のコミュニケーションとして声・言葉を使いましょう
・言葉とは、相手に心地よく思ってもらえることで伝わる
・「おはようございます」「こんにちは」は相手にパワーを与える。(「おはようございます」は朝からお昼まで頑張りましょう!の意味がこもった言葉「こんにちは」はこれから夕方まで頑張りましょう!の気持ちが本来はこもっている)少なくとも嫌な印象を与える挨拶は避けなければならない。自分が調子が悪くてもあえて元気を出して挨拶をすることが大人の対応
・息はどこでする?「口」?「鼻」?口で息をすると肺で止まる。鼻でするとはい、お腹と身体中に空気がめぐってくる。
・鼻で息をした声は声帯を通って大きなはっきりとした声になる。(しっかりと相手に伝わる)
・声に気持ちを込める
・声のトーンとは?明るく、口調を穏やかにすることが大切。
・静岡の言葉はきつい印象を与える(関東で標準語を話す人は柔らかく話す)声のトーン:静岡「いいじゃん↓」関東「いいじゃん↑」与える印象が全く違う。
・公では「です」「ます」を使う
「お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す」の話し方 女性の場合は普段より声のトーンは少し高めに設定して話す。意識して話す。口を大きく開けて発声する。
現代の人は口を大きく開けられない。口を開けない。口を動かさない。よって唾液が少なくなる。唾液が少なくなると、口腔内から色々な病気になる。歯周病とか
・口を動かすことで口の周りの筋肉が動く。筋肉が動くと表情ができる。表情ができるということは表情筋が動くので「うれしい」が本当の「嬉しい」となる。
・子どもはお母さん、お父さんがお話しするように話す。子どもは真似る。
・声のトーンが上げることで若く聞こえる。声も響くようになる。
・「はい」は状況に合わせて変わることがある。どんなに忙しくても、嫌なことがあっても、「はい」は感じ良く、気持ちの発声をする。
・
相手にマイナスの印象を与える対応とは?
・相手を無視する、声をかけられても返事をしない
・あいさつをしない
・笑顔がない・顔を見て話をしない
・何かを”しながら”対応をする
・詫び言葉を言わない
・無愛想である(自分が笑顔でいると思っていても相手に伝わらなければ意味はない)
・不親切である
・約束を守らない
最近きになるおかしな日本語
*大丈夫ですか?の使い方?
体に関することには「大丈夫」 それ以外は「よろしいですよ」「構いませんよ」「結構ですよ」これを意識する。
*~になります
なりますは「何か」が「何か」になること。なので「千円になります」「コーヒーになります」は変。
*~してもらってもいいですか?(依頼言葉には使わない)
依頼言葉の場合は~していただけますか?
*~させて頂く。(相手の許可を得てそうする場合や相手の意向によってそうする場合に使う。自分の意思でやることや許可を得なければならない相手がいない場合は使わない)
◯明日は休診です。×明日は休診させていただきます。
クッション言葉を上手に使うことで相手を尊重した話し方を知る。
「お手数ですが」「失礼ですが」「恐れ入りますが」
そのほか、伝わる話し方として、発生練習もしました。
セミナー開始時には声がこもっていたスタッフも、終盤にははっきりとした発声で響きのある美しいトーンになりました。
言葉を気持ちよく届けるためには腹筋背筋をたくさん使って発声しなければいけません。これらをつかって声を発することで聴き手に言葉ははっきりと伝わるでしょう。
まだまだ、練習が必要ですが日々、意識を重ねていくことで習慣となり、身についていくことと思います。足立先生のセミナーは今後も引き続き受けていきますので、私たちの成長を観察してください。