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まつ毛シリーズ 最終回

あなたのまつ毛にも棲み着いているかも!? 「まつ毛ダニ」とは? 慶應義塾大学医学部眼科学教室:坪田一男教授のコメントを引用します。 ・・・引用はじめ 「まつ毛ダニ」とは、正式には「デモデックス(Demodex):和名(毛嚢虫、毛包虫)」と呼ばれ、ヒトの皮膚の毛根や皮脂腺に生息している寄生虫です。 近年、ニキビの原因にこのデモデックスが関与していることがわかり、「ニキビダニ」や「顔ダニ」と呼ばれて一般にも知られるようになってきましたが、昨今、まつ毛の毛根やまつ毛のキワの皮脂腺のマイボーム腺に棲み着いていて、それが繁殖してしまうことで目の炎症やものもらい、まつ毛の抜けや目もとの不快感の要因となっていることがわかってきました。 このまつ毛ダニが何らかの原因で繁殖しすぎてしまうと、目のトラブルのもとになります。 実際に、MGD(マイボーム腺機能不全)とまつ毛ダニの相関は指摘されており、目もとの衛生でMGDをはじめとするいくつかの眼疾患や不快感が軽減することも確認されています。リッドハイジーンで目もとを清潔に保ちましょう。 ・・・引用おわり 慶應義塾大学医学部眼科学教室の研究結果から 7名の正常な被験者の14眼において、水道水、またはアイシャンプーを使用してリッドハイジーン(眼瞼清拭による目もとの衛生)の安全性を検証。 →結果:安全性に加えて「水だけより改善」が確認されました。 *本試験:前向き臨床試験 登録された閉塞性マイボーム腺機能障害患者34人の34眼に対してリッドハイジーンの有効性を検証しました。 すべての被験者が少なくとも1日1回、1ヶ月間アイシャンプーで目もとを洗浄し、1ヶ月後に眼表面の状態を観察しました。 →結果:「自覚症状」「他覚初見」ともに改善が確認されました。 涙の安定性、瞬目摩擦による瞼縁のキズ、血管拡張、および脂の状態に有効な改善が観察されました。被験者の27名に改善が認められました。 28名の被験者が正常なマイボーム腺を持ち、6名の被験者にマイボーム腺萎縮が認められました。 涙の安定性、血管拡張および脂の状態は正常なマイボーム腺を有するグループにおいてのみ有意な改善が観察されましたが、両方のグループにおいて自覚症状および眼瞼縁リサミングリーン染色が改善されました。 研究を通して問題の起きた被験者はいませんでした。 以上、慶應義塾大学医学部眼科学教室の研究結果より紹介しました。 当院併設のコンタクト店ではアイシャンプーの取り扱いをはじめました。 ご興味のある方はスタッフにお声掛けください。 サンプルをお渡しします。

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この記事を監修した医師

おおるり眼科クリニック院長
 鈴木徹
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