緑内障における平均眼圧、目標眼圧についてのお話
緑内障において眼圧は視野障害進行の最大のリスクファクターであります。
また,早期からの眼圧コントロールが視野障害進行の抑制につながる事も知られています。
このため視野障害の進行を制御できる眼圧を設定する事が大切です。
そのためには無治療時における平均眼圧(外来診療において最低3回眼圧を測りその平均値を求めます)を知る事が重要です。
次にその平均眼圧から20〜30%減じた眼圧を目標眼圧として点眼剤を選択します。(点眼剤を用いても目標眼圧に達しない場合には手術を考慮する事もあります。)
その後は各種検査と目標眼圧を比較しながら経過をみていきます。経過観察期間は緑内障の進行状況により異なります。
治療群と無治療群では5〜15年の経過においてかなり大きな視野、視力障害を生じてしまいます。
早期治療、定期的な診察を心掛けましょう。