腸管出血性大腸菌(O157)の発生について
静岡県中部保健所管内の医療機関において、腸管出血性大腸菌感染症(三類感染症)」の届け出がありましたので情報提供をいたします。
まずは腸管出血性大腸菌とは何か?
そして私たちが気をつけることは何か?をこのページではお知らせいたします。
腸管出血性大腸菌とは何か?
引用先:SARAYA https://family.saraya.com/kansen/o157/index.html
腸管出血性大腸菌O157とは、毒力の強いベロ毒素を産生する大腸菌の一種。抵抗力の弱い乳幼児や小児、高齢者が感染すると、腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す可能性のある溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発するなど重症となる場合もあります。
食中毒が多発する初夏から初秋にかけて特に注意が必要ですが、気温の低い時期でも発生が見られることから、夏以外の季節も注意が必要です。動物の腸内に生息しており、汚染された食肉やその加工品・飲料水を飲食することで感染します。ご家庭では感染者の便で汚染された手指で取り扱う食品などを介して、二次感染を起こすこともあります。しかしながら、衛生的な食材の取り扱いと十分な加熱調理、手洗い・消毒を徹底することで感染を予防できます。
私たちが気をつけることは何か?
つけない!
手にはさまざまな菌やウイルスが付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを家庭では食べものにつけないように、次のような時は必ず手を洗いましょう。
- 調理を始める前
- 生の肉や魚、卵を取り扱う前後
- 食卓につく前
- 残った食品を扱う前
増やさない!
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。
食べものについた菌を増やさないためには低温で保存することが重要。肉や魚などの生鮮食品などは購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れ、迅速な調理と提供を心がけましょう。
※冷蔵庫に入れても菌はゆっくりと増殖するので、早めに食べましょう。
やっつける!
ほとんどの細菌やウイルスは、加熱によって死滅します。肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安心。
特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。
※中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。
野菜の除菌には、湯がき(100℃の湯で5秒程度)が有効であるとされています。
引用先:SARAYA https://family.saraya.com/kansen/o157/index.html
先日、おおるり眼科クリニックでは感染管理について学びました。基本的な手洗いにもコツがあります。正しい手洗いを行うよう気をつけてください。
以下は公益社団法人日本食品衛生協会からの引用で、正しい洗い方を参照できます。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000122094.pdf