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【2026年版】アレルギー性結膜炎の対策|目のかゆみ・花粉の時期・眼科受診の目安

2026年版|目の花粉症とアレルギー対策
「毎年、春になると目がかゆくなる」
「花粉が飛ぶ前から目薬を使ったほうがいいの?」
――このような疑問はありませんか。
アレルギー性結膜炎は、スギやヒノキの花粉だけでなく、イネ科の植物、ブタクサ、ダニ、ハウスダストなどによっても起こります。原因となるものによって、症状が出やすい季節は異なります。
この記事では、静岡県・東海地方の花粉の時期、目がかゆくなる前からの対策、眼科での治療、目薬の使い方、受診の目安をわかりやすく解説します。
木漏れ日の差す屋外で目を閉じる女性。花粉症やアレルギー性結膜炎による目のかゆみ対策を紹介する記事のイメージ写真。

花粉の季節に気になる目のかゆみ。症状が強くなる前からできる対策があります。

この記事のポイント
毎年同じ時期に目がかゆくなる方は、花粉の飛散時期を把握し、症状が強くなる前に眼科で相談することが対策の一つです。
医師の判断で抗アレルギー薬を早めに使用すると、症状の軽減が期待できます。ただし、治療を始める時期や方法は患者さんによって異なります。

1.アレルギー性結膜炎とは?
アレルギー性結膜炎は、目の表面を覆う「結膜」にアレルギー反応が起こり、かゆみや充血などが生じる病気です。
花粉などの原因物質(アレルゲン)に反応して「ヒスタミン」などが働くと、かゆみが引き起こされます。
症状は両目に出ることが多いものの、程度には個人差があります。鼻水やくしゃみを伴わず、目だけに症状が出る方もいます。

主な症状
✓ 目やまぶたのかゆみ
✓ 白目の充血、涙目
✓ ゴロゴロする感じ、白っぽい目やに
✓ まぶたの腫れや違和感
※充血や目やには感染性結膜炎などでも起こります。症状だけで自己判断しないことが大切です。

2.花粉はいつ飛ぶ?静岡県・東海地方の目安
花粉症というと春のスギ・ヒノキを思い浮かべるかもしれません。しかし、春から秋にかけて別の植物の花粉が飛ぶため、春以外に目がかゆくなる場合もあります。
東海地方のスギ、ヒノキ、ハンノキ、イネ科、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラの花粉飛散時期と、眼科受診の目安を示した参天製薬の花粉カレンダー。

スギ・ヒノキだけでなく、春から秋にかけてさまざまな花粉が飛散します。出典:参天製薬「アレルギー性結膜炎の患者さんへ(東海版)」

原因となるもの 飛散しやすい時期 特徴
スギ 2〜4月頃 静岡県では例年2月上旬頃から飛び始めます。
ヒノキ 3〜5月頃 スギに続いて春に飛散します。
ハンノキなど 冬〜春頃 樹木の花粉。地域や年によって時期が異なります。
イネ科(カモガヤなど) 春〜秋頃 種類が多く、比較的長い期間飛散します。
ブタクサ・ヨモギ 8〜10月頃 夏の終わりから秋に目立つ花粉です。
カナムグラ 8〜10月頃 秋に飛散する花粉の一つです。
ダニ・ハウスダスト 一年を通じて 花粉ではありません。季節を問わず症状の原因になります。
※時期は一般的な目安です。年や地域、天候によって変動します。参天製薬の患者向け資料、環境省、静岡県の公表資料を参考に整理しました。

2027年春の静岡県・東海地方の花粉飛散予測
2026年10月時点で、2027年春のスギ・ヒノキ花粉については、予測機関によって見解が分かれています。
日本気象協会は、東海地方を含む九州から東海で例年の110~130%とやや多いと予測しています。一方、ウェザーニューズは東海地方全体で平年の81%と予測し、静岡県では前年より大きく減少する見込みとしています。
これらは現時点での予測であり、静岡県による2027年春の独自の花粉予報はまだ発表されていません。
今後の調査や気象状況によって予測が変わる可能性があります。最新の花粉情報を確認し、毎年目のかゆみが出る方は症状が強くなる前からの対策を検討しましょう。

毎年、症状が出始める月を記録しておくと、次の花粉シーズンに向けた受診や日常生活の対策を考えやすくなります。

3.目がかゆくなる前から対策するメリット
毎年決まった時期に花粉症の症状が出る場合、花粉の飛散が本格化する前や、症状が軽いうちから抗アレルギー点眼薬を使い始める方法があります。
このような治療は一般に「初期療法」と呼ばれます。早めに使用することで、花粉が多く飛ぶ時期の症状を軽くしたり、つらい期間を短くしたりする効果が期待されます。
花粉やハウスダストなどのアレルゲンが結膜に侵入し、マスト細胞からヒスタミンなどが放出されて、目のかゆみや充血が起こる仕組みを示した図解。

アレルギー性結膜炎の仕組み|目のかゆみ・充血が起こる原因 出典:参天製薬

いつ眼科に相談するとよい?
毎年2〜3月に症状が出る方は、花粉の飛散予測を参考に、症状が出る前の時期に眼科で相談するとよいでしょう。
飛散予測の約2週間前などが検討の目安とされることもありますが、地域の状況や薬の種類によって異なります。
すでに目がかゆくなっている場合でも治療はできます。「今年はもう遅い」と考えず、症状が続く場合はご相談ください。

4.眼科ではどのような治療をする?
眼科では、かゆみ・充血の程度、目の表面の状態、コンタクトレンズの使用状況などを確認し、治療を考えます。抗アレルギー薬が治療の基本です。
治療の種類 主な役割・注意点
抗アレルギー点眼薬 アレルギー反応を抑える、基本的な治療です。
眼瞼クリーム まぶたに塗るタイプの治療薬もあります。適した薬かどうかは医師が判断します。
ステロイド点眼薬 炎症が強い場合などに検討されます。眼圧上昇などの副作用に注意し、医師の管理のもとで使います。
2024年には、まぶたに塗るアレルギー性結膜炎治療薬「アレジオン眼瞼クリーム0.5%」も発売されました。
アレジオン眼瞼クリーム0.5%の外箱とチューブ。アレルギー性結膜炎治療に用いるまぶたに塗る薬。

アレジオン眼瞼クリーム0.5%は、まぶたに塗って使うアレルギー性結膜炎治療薬です。使用方法や適応は医師の指示に従いましょう。

従来の点眼薬とは使い方が異なりますが、誰にでも使える薬、点眼薬より優れた薬という意味ではありません。目の状態や生活状況に合わせて治療方法を選びます。
ステロイド点眼薬について
ステロイド点眼薬は炎症を抑える一方、眼圧が上がる場合があります。
以前処方された薬を自己判断で再使用せず、指示された診察や眼圧検査を受けてください。

5.目がかゆくない日も点眼は必要?
抗アレルギー点眼薬は、必ずしも「かゆいときだけ使う薬」ではありません。
医師から一定期間、毎日使うよう指示された場合は、症状が落ち着いている日も決められた回数で使うことが、症状のコントロールにつながります。
一方、点眼を続ける期間や回数は薬の種類や症状によって異なります。自己判断で回数を増やしたり、中止・再開を繰り返したりせず、処方時の説明に従いましょう。
覚えておきたいこと
「今日はかゆくないから使わない」ではなく、医師に指示された使い方を守ることが大切です。
使っていても改善が乏しい、しみる、腫れるなどの場合は、薬が合っているか確認しましょう。

6.家庭でできる花粉・目のかゆみ対策
治療に加え、目に入る花粉を減らすことも重要です。できることから取り入れてみてください。

✓ 外出時はメガネを活用する:花粉対策用メガネだけでなく、普段のメガネでも目に入る花粉を減らす助けになります。
✓ 帰宅時は花粉を持ち込まない:衣服や髪についた花粉を払い、手洗いや洗顔を心がけます。
✓ かゆくても目をこすらない:こすると刺激で炎症が悪化することがあります。つらい場合は清潔な冷たいタオルでまぶたを軽く冷やす方法もあります。
✓ 花粉情報を確認する:飛散の多い日には、外出時間や換気の方法を工夫します。
✓ 目の洗いすぎに注意する:水道水で繰り返し目を洗うことは避け、必要なら防腐剤を含まない人工涙液などについて眼科で相談しましょう。

コンタクトレンズを使っている方へ
目のかゆみや充血が強いときは、コンタクトレンズの装用をいったん控え、メガネで過ごすほうが安心です。
すべての点眼薬をレンズの上から使えるわけではありません。点眼時にレンズを外す必要があるか、医師・薬剤師に確認してください。

7.このような症状は眼科で確認を
目のかゆみが花粉症によるものと思っていても、感染性結膜炎や角膜の病気など、別の原因が隠れていることがあります。

特に次の症状には注意が必要です
! 目の痛みが強い、光がひどくまぶしい
! 視力が落ちた、見え方が急に変わった
! 片目だけに強い充血や症状がある
! 目やにや腫れが強い、症状が長引いている
強い痛みや急な視力低下がある場合は、通常の花粉症と考えて様子を見ず、速やかに眼科を受診してください。
また、子どもが頻繁に目をこする場合、アレルギー性結膜炎以外の問題がないか確認することも大切です。強いかゆみや繰り返す症状があればご相談ください。

8.アレルギー性結膜炎のよくある質問
Q.鼻水がなく、目だけかゆい場合も花粉症ですか?
A.はい、目だけに症状が出ることもあります。ただし、かゆみの原因は花粉に限りません。症状が続く場合は眼科で確認しましょう。
Q.花粉が飛び始めてからでも治療はできますか?
A.できます。早めの対策が役立つ場合はありますが、症状が出てからでも治療の対象です。我慢せずに相談してください。
Q.市販の目薬を使ってもよいですか?
A.症状や製品によります。目薬には成分の違いがあり、合わないものを使うと改善しないこともあります。症状が長引く場合や繰り返す場合は眼科で確認しましょう。
Q.コンタクトレンズをつけたまま点眼してもよいですか?
A.点眼薬によって異なります。レンズ装用中に使用できない薬もあります。自己判断せず処方時に確認してください。

まとめ|毎年繰り返す目のかゆみは、早めに相談を
● アレルギー性結膜炎は、春だけでなく、ほかの季節にも起こります。
● まずはどの時期に、どのような症状が出るのかを把握することが、対策を考える第一歩です。
● 毎年同じ時期に目がかゆくなる方は、花粉が多く飛ぶ季節を迎える前に眼科で相談してみましょう。
● 症状や目の状態に合わせて治療を選び、薬は医師の指示に従って使用することが大切です。

おおるり眼科クリニックから
静岡県島田市のおおるり眼科クリニックでは、目のかゆみや充血など、アレルギー性結膜炎が疑われる症状について診療しています。
気になる症状がある方はご相談ください。

参考資料
8.参天製薬株式会社「アレルギー性結膜炎の患者さんへ(東海版)」(2025年11月作成)

記事監修:鈴木 徹(おおるり眼科クリニック院長・眼科専門医)

記事作成:2026年10月

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