速乾性擦式アルコール製剤の有効性
流水と石けんによる方法から速乾性擦式アルコール製剤を使用した手指衛生が推奨されています。
アルコールに抵抗性のある微生物が手指に付着するケースもありますので1日に数回は流水と石けんを使用した手洗いを組み込む必要があります。
推奨される手洗いとは30秒から60秒かけて流水と石けんで手洗いをすること。
しかし日常的に行う手洗いは時間にして10秒前後。
手指付着菌に対しては流水と石けんよりも擦式アルコール製剤の方が高い減菌効果を示し、確実な除菌が得られる事も明らかになりました。
ブラシとスクラブ剤により手指衛生を行う方法では皮膚に微細な創を生じます。
そして皮膚に小腫瘍が形成され、感染を助長する可能性もあります。
そのため流水と石けんによる手洗い後にアルコール製剤のみを使用する手指衛生が推奨される訳です。
この方法を「ラビング法」と言います。
ラビング法は擦式アルコール製剤を手に取り、乾燥するまでこすり合わせる方法です。
この方法では十分量の製剤を手に取る必要があり15秒以内に乾燥しない程度の量が適切とされている事も追記させていただきます。