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まつ毛の清潔と「ものもらい」について シリーズ1

まつ毛シャンプーって知ってますか? 今回は、まつ毛の清潔と最近外来で見かける麦粒腫や霰粒腫(一般的に言われる”ものもらい”について)の関係をお伝えします。 伊藤医院 眼科の有田玲子先生が「ものもらい」の改善、予防についてお話しされていたので紹介します。 有田先生のお話から引用・・・・・ まぶたが腫れたり、まぶたにできものができると「ものもらい」と一般的に言われていますが、これは以下の2種類の疾患に分けられます。 ・「麦粒腫」まぶたに膿がたまる ・「霰粒腫」脂の詰まりがきっかけのしこり これら「ものもらい」の診療において”リッドハイジーン”=まぶた(目もと)の清潔”が注目されています。 「ものもらい」と言っても、うつる心配はなく、細菌感染が原因の”麦粒腫”は抗菌薬の点眼や眼軟膏による治療と同時に、目もとのシャンプーで清潔を保ちます。 一方で”霰粒腫”は見た目には同じように赤く腫れて見えますが、脂の詰まりによるもので、病態は異なります。しかし霰粒腫も目もとの清潔が重要なことがわかってきました。 ・麦粒腫の治療とケア 抗菌薬の点眼や眼軟膏の塗布、アイシャンプーなどによる洗浄で菌を減らす。適切な治療とまぶたの清潔で改善しやすい。 ・霰粒腫の治療とケア なかなか治りにくく再発も多い。まぶたを温める温熱療法や食生活の改善、脂質代謝異常の治療などとともに、まつ毛ダニの繁殖を抑える。近年、まぶたの清潔により改善・予防の効果が報告され注目されている。 ・・・・・・引用終わり 霰粒腫の患者さんで大変腫れがひどいため視界が優れないという声も聞きます。また、まぶたの腫れにより、大変わずらわしいと言われます。 治ったと思っても何度も再発する、大変やっかいであります。海外の学会では”まつ毛ダニ”(人の皮膚に寄生する「ニキビダニ」の仲間で、人の毛根、特にまつ毛に寄生するダニのことを言います)が陽性の人は再発率が高い。また、まつ毛ダニ対策が再発を予防することも報告されています。 当院ではまつ毛の清潔を保つアイシャンプーを併設のコンタクトレンズショップで7月中旬より販売予定です。 現在、筆者が使い心地を試しています。試用感としては、アイシャンプーでまつ毛まわりをマッサージしますが、目にしみません。洗い上がりはさっぱりしています。筆者はまつ毛美容成分がプラスされたものを使っています。(まつ毛が伸びるといいな。と思っています。笑)

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この記事を監修した医師

おおるり眼科クリニック院長
 鈴木徹