スタッフからのセミナーレポート
去る2017.2.25(土曜日)、静岡市にて眼科医療従事者講習会が開催されました。
講習のトピックは「患者さんとのトラブルとその対処法」と「色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン」についての2つでした。
本日は「色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン」についての講習内容と参加者の考察を書かせていただきます。
以下、参加者のレポートから転記しています。
「講習内容」
色弱は治療可能な疾病ではない。
日本人の男性の20人に1人、女性は500人に1人が色弱とのデータがある。
色を見分けにくい人のために色の差だけでなく形を変えたり字も一緒に書き込むなどの工夫が必要。
白黒にするのではなく、色を上手に使うことで多くの人が色を見分けられる。
「考察」
今回の講習で色弱の方がどの様に見えているのかを初めて知ることができました。色の組み合わせや色だけでなく文字を入れることで色弱の方でも困ることなく生活ができる様になるので社会全体で工夫して欲しいと思いました。
〜木島より〜
「講習内容」
色弱者は意外に多い・・・40人学級で1人の割合
”検査をして色弱者を特定する以前に最初から配慮することでバリアフリーな社会を構築”
「多数派(一般)の配慮と少数派(色弱)の工夫で共存」することの大切さ
- できるだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。(赤ではなく朱色・緑ではなく青緑など)
- 色だけでなく形で情報を伝える。
- 色の名前を用いたコミュニケーション(色の名前を横に書く)
※デザインの手間は若干増加するが制作コスト自体は変わらないので簡単にできる。
「考察」
色弱は劣っているのではなく色の見え方が違う少数派であることを学びました。色弱かそうでないかは右利き、左利きの考え方に準じ、個性として理解することが必要です。
また色弱の方が有利な時もあることを学びました。
今後は多数派の方に色弱についての理解を広め、ユニバーサルデザインであることが常識な社会を作ることが共存につながると感じました。
〜駒形より〜