知っておくべき眼光学の基礎4
見え方不満に対する調整と再処方
スマートフォンの普及やコロナ禍自粛により30代〜40代の遠近両用眼鏡が増えている。
調節と輻輳は連係があるため近視眼の人が裸眼で近方視したり、単焦点での老眼鏡のみの使用がスマホ老眼やスマホ斜視を助長する。
快適な眼鏡は遠方から近方まで快適な両眼視が得られることが大事。
患者さんの主訴で目の痛み、疲れなどがある場合は眼鏡が合っているのかをしっかりと見る必要がある。
眼鏡を作る前には必ず眼位検査をする。
プリズムを使うと斜位近視分近視を減らす必要がある。
現在使っている眼鏡をみて、度数を調整していくと良い。
外斜視があると近視は強くなる。
今回は見え方不満に対する調整と再処方ということでとても難しかったです。
眼位異常や調節障害のような症例も多く、自分で処方の判断はできないがそのような事例があることはとても勉強になりました。
時々、視力が出にくかったり二重に見えたりと言う方がいらっしゃるので、視能訓練士に相談して解決するところまで見て理解を深めていきたいと思います。
これからも疲れや目の痛みを訴える方は眼鏡が合っているかをみて、適切な眼鏡が提案できるようにしていきたいです。S.J
前の眼鏡のどこが具合が悪いがまず現在の眼鏡チェックする。
それを解消する快適な眼鏡を目指す!
眼鏡を合わなくする悪い生活習慣
•裸眼で近方視する
•単焦点の老眼鏡のみの使用
調節機能の低下、輻輳解散運動の異常、調節緊張に繋がる
快適な眼鏡の条件
•近くが快適に見えること(✖︎妥協できる程度で!加入度数入れ過ぎても使えない眼鏡になってしまう)
•必要程度に遠くも見えること(✖️患者さんの要望に合わせて度を入れ過ぎないこと!疲れやすくなる)
•遠方、近方共に快適な両眼視を得られること
快適な両眼視が得られない時
調節が原因の時は遠近両用累進屈折レンズ
眼位置が原因の時はプリズムを考える
眼鏡使用時、見えづらい時は眼鏡のかける位置も確認してみる。ズレすぎ、上がりすぎもダメ。
レンズ枠の三分の一のところに瞳孔が置かれるくらいがいい。
最近では小さいお子さんから、高齢の方でもスマホやパソコンの使用が日常になってるのでそれらの使用の制限するのは学習や仕事面でも無理があると思うので、そういった方への適切な眼鏡処方が必要だなと実感する勉強会でした。カバーチェックの方法を鷲山さんに教わったので、教わったままにせず、復習実践もしていきたいと思いました。この年齢だから、この眼鏡にしないといけない!と、とらわれずにその方に合う眼鏡合わせをしていきたいです。O.A
見え方不満に対する調整と再処方
裸眼で近方視をしていると、ピントを合わせる機会がなくなり調節機能が低下する。
目が寄ったまま戻らない。
調節緊張を強いられることで輻輳異常が生じる。
スマホ斜視とスマホ老眼は連動している。
適切な眼鏡処方のために、処方の際は必ず今使っている眼鏡を確認する。
今回いろいろな症例をみて、快適な両眼視が得られない原因が調節だけの問題だけでなく眼位が原因だったり、眼鏡の位置だったりと度数だけの調整で済まないことがあると知りました。
眼位検査をしっかりできるようにし、プリズムに関しても知識を深めていきたいです。M.T
両眼の視力が良好であれば、快適とは限らない
・両眼の視力が良好であれば、快適とは限らない。
・生来の屈折状態と、生活環境によって快適な矯正は異なる。
・視機能を理解してもらい、自分の目とうまく付き合う指導が必要である。
・年齢による一律の矯正ではなく、個人ごとに異なる視機能に対応する。
不同視や斜位など、バランス調整の難しい眼鏡処方では、装用者の反応を見逃さず、調整していきたいと思いました。
特に眼鏡でよく見える満足感でかけ心地が後回しになってしまう方もいらっしゃるので、何に不便を感じているのか?眼鏡装用の状態も含めて観察し、質問し、本音を聞き出すことを大切にしたいです。
装用者にとってどのように見えるのか?イメージすること。
検査時大切なことが沢山あることを再確認しました。
処方時間の限界もあるので、検査をシンプルに的確にし、
あくまでバランス調整に大きく時間が取れるよう努めていきます。K.N
こちらの記事もご覧ください→知っておくべき眼光学の基礎3
眼鏡を合わなくする悪い生活習慣がある
・両眼の視力が良好であれば快適とは限らない
・眼鏡を合わなくする悪い生活習慣がある。
・裸眼で近方視や単焦点老眼鏡のみの使用などで調節機能が低下し眼球の解散運動ができなくなる。スマホ老眼やスマホ斜視の助長。
・生来の屈折状態と、生活環境によって快適な矯正は異なる。
・視機能を理解してもらい、自分の目とうまく付き合う指導が必要。
・年齢による一律な矯正ではなく、個人に合わせた対応をする。
必要程度に遠くも近くも見えることが快適な眼鏡の条件だということだが、そのためには妥協できる程度の見極めが必要になってくるとのこと。
検査をしていると、もっとくっきりはっきり見えないのか?度数を上げられないのか?という声を聞くこともあるが、日常生活では決まった1つの目標物だけを見ているのではないので、そこを理解してもらえるように声掛けしていかないといけないと思った。
快適な両眼視が得られない場合は、調節が原因なのか、眼位が原因なのか。この判断はなかなか今の自分では難しいので、眼位についてはもっと知識を付けイメージできるようにならないといけないと思う。
実践的な処方例では、若い人へも近方作業のことを考えて+0.75程の加入をしている例も多数あった。
年齢にとらわれずに、必要なものは必要と判断提案できるようにしたいと思う。T.C
最近は赤ちゃんでもスマホを見ている光景をかなり目にしますが内斜視になる子供が今後増えるかも
・裸眼で近方を見る
今回改めて、長時間のスマホは危険だと実感しました
スマホに集中する事で、スマホ老眼やスマホ斜視を助長してしまい、メガネが合わなくなったり眼精疲労を起こしてしまいます。
スマホが普及した頃から30〜40代の遠近両用メガネの割合が増えており、更には若い方でも遠近を処方する例もある事に驚きました。
自分もスマホに集中してしまう時があるので気をつけなければいけないと思いました。
当院でも、「メガネが合わない、見えにくい、かけていられない」という患者さんがいらっしゃるので、まずはお持ちのメガネのどこがいけないのか確認をし、そこから、どの程度見えたいのか、患者さんにしっかり問診して処方する事が大切だと思いました。
眼位のチェックやメガネのかけ方、レンズの位置も重要になってくるとの事で、今回の講演で新しい知識を得る事ができてとても勉強になりました。S.M
こちらの記事もご覧ください→知っておくべき眼光学の基礎2
患者さん自身の眼鏡でも視力は1.0出ているのに「見えにくい」とおっしゃる人がいるのでなんでだろう?
◯眼鏡を合わなくする悪い生活
眼鏡を合わなくする悪い習慣