目やには、目の色々な組織から分泌される「滲出液しんしつえき」や「微生物（細菌やウイルス）」、白血球や異物などからできています。目やにには大きく膿性（うみ状）、粘液性、水溶性の３種類があります。朝起きた時に目についているような少量の目やには特に問題ありませんが目の充血をともなうクリーム色状のような目やには何らかの感染が疑われるので注意が必要です。目やにのことを医学用語では「眼脂がんし」といいます。膿性眼脂は細菌感染によって生じる目やにでクリーム色状で黄緑色の色をしています。新生児の多量の膿性眼脂では注意が必要です（新生児膿漏眼といい、淋菌感染の妊婦から生まれてくるときに感染します）。大人でも淋菌（りんきん）による（性行為による）感染は非常に重篤です。次に粘液性眼脂はドライアイやアレルギーで認めることが多いようです。特徴として、半透明で糸を引くような性状です。色は感染と違って透明から白色です。水溶性眼脂は主にウイルス性の感染（はやり目）および急性アレルギーのことが多く、あふれる涙に近い感じです。ただし、最近感染が加わると膿性の目やにに近い状態になります。