お子さまの目の健康を守る – 視能訓練士からのメッセージ
orthoptist

視能訓練士としての思い
私たち視能訓練士は、お子さんの目の健康と視機能の発達支援に情熱を注いでいます。私たちは、専門的な知識と技術で、お子さんとご家族に寄り添った診療を心がけています。
安心できる環境づくり
私たちは、お子さんが安心して検査や治療を受けられるよう、親しみやすい環境づくりに力を入れています。アンパンマンやキティちゃんなどのキャラクターを活用し、硬苦しくない雰囲気作りを心がけ、お子さんだけでなく、保護者さまにも安心をお届けします。
専門的な技術と知識
視能訓練士として、私たちは常に最新の知識と技術の習得に努め、特に次の点に力を入れています。
正確な視力測定と眼鏡選択
単に視力を測定するだけでなく、お子さんに最適な眼鏡を選択するためのアドバイスを致します。
斜視の詳細な評価
斜視角の測定や状態の詳細な評価を行い、医師の治療方針の決定のサポートをします。
「みるみる手帳」の活用
当院では早期からこの手帳を活用し、治療の経過を視覚的に把握できるようサポートをしています。コミュニケーションの重視
保護者さまの不安を軽減するため、検査結果は分かりやすい説明を心がけています。「大丈夫です」の一言だけでなく、具体的な説明を行い、安心と納得をいただいております。診察室の外でも質問に対応できるよう、スタッフ全員が知識を深めています。
最新の医療機器と検査技術
おおるり眼科では、最新の医療機器を導入し、より正確な検査を実施しています。
ニデック社のランダム字ひとつ視力計
パターン記憶による誤差を減らし、より正確な視力測定が可能になります。(通常の視力計による検査ではお子さんが文字や記号を記憶しているケースもあり、正確な検査ができないことがあります)
立体視検査(ラングステレオテスト)
立体視機能を正確に評価します。
サイクロフォロメーター
回旋性斜視の測定に使用します。
幼児用の検査器具
お子さん用の可愛らしい検眼枠や負担の少ない遮蔽版を使って、お子さんの検査嫌いを解消します。専門医との連携
非常勤の小児眼科専門医と連携し、スキヤ検査を実施するなど、高度で専門性のある診療を行なっています。
当院の視能訓練士の専門分野と実績
おおるり眼科の視能訓練士として、日頃から技術の向上と実践的な経験の積み重ねに努めています。特にお子さんの目の健康に焦点を当て、高度な専門知識と豊富な経験を活かした診療を心掛けております。
専門分野:斜視・弱視の検査
おおるり眼科では、斜視・弱視の検査に特に力を入れています。これらの視機能障害は、早期発見と適切な治療が非常に重要だからです。私たちは次の点に特に力を入れています。
精密な斜視角測定
プリズム(写真6)による正確な斜視角の測定により、適切な治療方針の決定を行います。
弱視の早期発見
視力検査、立体視検査(ラングステレオテスト写真1、チトマスステレオテスト写真2)、眼位で弱視の早期発見に努めています。早期発見は治療効果を高める上で極めて重要です。
両眼視機能の評価
同時視(チトマスステレオテスト写真1)、立体視(チトマスステレオテスト写真1)、融像(固視標)などの両眼視機能を詳細に評価し、お子さんの視覚発達の全体像を把握します。
経過観察の重視
定期的な検査を通じて、治療効果を細かく観察し、必要に応じて治療方針の調整を行います。
私たち視能訓練士は、これからもお子さんの目の健康と視機能の発達を全力でサポートします。
視能訓練士紹介

鷲山愛
平成19年3月 東京医薬専門学校視能訓練士科卒業
平成19年4月 国立大学法人浜松医科大学病院就職
平成28年3月 国立大学法人浜松医科大学病院退職
平成28年4月 医療法人社団フェリオスCSクリニック就職(パート勤務)
平成28年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 パート勤務
平成28年8月 医療法人社団フェリオスCSクリニック退職
平成28年8月 順天堂大学医学部間順天堂医院退職
平成29年11月 掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合区違センター就職非常勤職員
平成31年3月 掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合区違センター退職
平成30年5月 おおるり眼科クリニック パート勤務、現在に至る
実績:大学病院での教育経験
座学指導
視力検査の理論や原理の講義を医学生に行い、検査の重要性と正確性について指導をしました。
実技指導
理論だけでなく、実際の検査技術についても直接指導を行いました。実践的なスキルの習得を重視し、将来の医療現場で即戦力となる人材の育成に努めました。
この教育経験は、日々の診療にも大きく活かされています。医学的根拠に基づいた正確な検査と、分かりやすい説明を心がけることで、患者さんとご家族に安心と信頼を提供しています。
著書
- ・眼科ケア 2010年第12巻10号 Hess赤緑試験
- ・眼科臨床紀要3(1)2010 Newcastle Control Scoreによる間欠性外斜視の評価について
- ・眼科臨床紀要5(1)2012 成人の大角度外斜視に対する片眼前後転術および両外直筋後転術の手術効果
- ・ADVANCES IN STRABISMUS 2014 SURGICAL OUTCOMES OF ACQUIRED BILATERAL SUPERIOR OBLIQUE PALSY

滝柚津葉
令和6年3月 帝京大学 医療技術学部 視能矯正学科卒業
令和6年4月 視能訓練士免許取得
令和6年4月 おおるり眼科クリニック就職 正社員
当院が行う小児眼科の検査器具を紹介
1.小さいお子さん用 ラングステレオテスト(立体視の検査)
2.チトマスステレオテスト (立体視の検査)
3.字ひとつ視力計
4.回旋サイクロフォロメーター(回旋性斜視の測定)
5.オーバスキア(装用しているコンタクトやメガネの度数が適切かを測定)
6.プリズム(斜視の割合を測定)
7.モリザネドットカード(動物の目(ドット)の大きさや位置によって視力の測定をする)
8.単独指標(ランドルト環や絵指標などの指標を1つだけ使用して視力を測定する検査)
9.近距離視力表(30cmの距離にある視標(ランドルト環や文字の並び)の見え方を調べる検査)
10.かわいい検眼枠と遮蔽版(検査を楽しくできるようにご用意しました)
11.ぐるぐるボールペン(乳児や幼児が検査を怖がらないためのアイテムです)
12.スポットビジョン(屈折異常(近視・遠視・乱視)、斜視、瞳孔の大きさや間隔、眼位異常などを測定)
13.みるみる手帳(弱視や斜視と診断されたお子さんと保護者のための眼の管理手帳。おおるり眼科はみるみる手帳の制作支援をしています)