眼球内に生じる悪性の腫瘍です。乳児、幼児に特有な腫瘍で白色瞳孔(目の奥が白く反射する)で母親に気付かれることがほとんどです。腫瘍が眼球内にとどまっていれば5年生存率が95%以上ですが発見が遅れてしまうと全身にも転移をし生存率はかなり低くなってしまいます。そのため早期発見、早期治療が大変必要です。
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強膜(白目)の炎症を主体とする疾患です。
白目自体は血管の乏しい組織であるため、臨床的な頻度は少ないが、症状が強く、高度の色覚障害を生じることもあるため注意を要します。
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角膜輪部(黒目の周囲)に生じる限局性の軽度刺激症状(痛みなど)を伴う充血で、性差や年齢に特徴は有しません。
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ぶどう膜炎の炎症性疾患、ぶどう膜は血管の多い組織のため炎症の発生が多く、炎症の発症部位によって虹彩毛様体炎、網脈絡膜炎と呼ばれ、前部、後部、汎ぶどう膜炎に分類されることもあります。
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多くは片眼性で中高年者に急激に生じる非常に高度な視力障害です。
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網膜静脈閉塞症は網膜の血管(静脈)が詰まって(閉塞)、そこから先の血液や水分が血管から漏れ出て網膜に浮腫を起こすことでものが見えにくくなる病気です。
静脈閉塞が生じた場所によって病気は分類されます。
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糖尿病網膜症は糖尿病による全身の細小血管症によって引き起こされる糖尿病性腎症、糖尿病性神経症とならぶ糖尿病の三大合併症の一つです。糖尿病網膜症は著しい視力低下や失明の危険性を有することから眼科ならびに内科的な管理がきわめて重要な疾患です。初期の段階では自覚症状が認められないことが多いのですが、眼の中では病気は進行していて放置すると失明に至ることもあります。
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眼底黄斑部(視覚の中心部)に薄い網膜剥離をきたし主に中年男性に好発します。
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加齢黄斑変性は増加傾向にあり、日本の高齢者の視力障害の原因疾患の一つで今後も増加が予想されます。
滲出型加齢黄斑変性に対しては抗VEGF薬硝子体内投与による治療が可能となり、治療開始時の視力が良ければそれを維持できると早期発見、早期治療が重要です。これらの治療法により、以前と比べて重い視力障害を生じることがなくなりました。
病気のタイプ
加齢黄斑変性の前段階:黄斑部に軟性ドルーゼンという黄色い「シミ」のようなものが見えます
滲出型加齢黄斑変性:前駆病変から慢性炎症や加齢による血液循環の網膜外側の脈絡膜から異常な血液(新生血管)が発生、黄斑は目の中でも新陳代謝が特に多く、そこに新生血管ができます。新生血管の壁は非常にもろいため、それが破れて出血します。視細胞が障害され、視力が低下、放置すると中心部がほとんど見えなくなる危険もあります。典型例の他にポリープ状脈絡膜血管と網膜血管腫状増殖の2つの特殊型で、日本人に最も多いのはポリープ状脈絡血管症です。
萎縮型加齢黄斑変性:日本人には比較的少ないタイプ。黄斑部が萎縮し、萎縮した部分が中心に拡大するとやがて視力は低下します。
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ERM: epiretinal membrane
中高年に発症し人間ドックなどの眼底撮影で指摘されることもあります。物が歪んで見え、視覚の中心に見にくい部分が生じます。
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