診療内容

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近視

概要

近視とは眼の中に入った平行な光線が網膜(フィルム)の前方に結像するため網膜に焦点が合わない状態を言います。

軸性近視:からだの成長等により目の長さ(眼軸長といいます)が延長するため焦点が網膜の前にある状態

屈折性近視:角膜や水晶体の屈折力が大きいために焦点が網膜の前にある状態

原因

近視の発症と進行には環境と遺伝が関与しています

環境因子として、長時間の近見作業は近視を進行させますが、スポーツなどの屋外活動により近視進行は制御されます。

症状

  • 近視は近見は良好に見えますが遠見では像がぼやけます

検査

視力検査

裸眼の視力と、屈折異常を矯正した視力を測ります。お子さんの年齢や様子に合わせてランドル環やイラストを使ったものや、縞模様の検眼機で測定します。

屈折検査

自動屈折検査器(オートレフラクトメーター等)を使用し、屈折(遠視、近視、乱視)の程度を測ります。当院ではスポットビジョンという最新機器を導入しています。この器械は乳幼児でも怖がらずに屈折異常を測定することができます。

細隙灯検査

前眼部や中間透光体(水晶体など)を診察します。

眼底検査

網膜の状態を詳しく観察する検査です。網膜の状態が詳細にわかります。

治療

経過観察の場合

軽度の近視であり眼位が正位であればそのまま経過をみます。 学童期以降は裸眼視力が0.7以上、眼位が正位であれば矯正はしません。

メガネの処方

学童期以降で0.7未満であれば矯正視力が0.7〜0.8程度のメガネを処方します。 高学年で0.7未満あれば矯正視力1.0程度のメガネを処方します。

対策

長時間の近見作業を続けていると調節力が働いて近くにピントを合わせる状態が続き、近視に類似した(仮性近視)になります。 こうした状態は目を酷使しているわけですから近見作業を30分程度継続したら一旦中断して屋外へ出たり、遠方を1〜2分見る習慣をつけると良いでしょう。

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