眼瞼けいれん
概要
眼瞼(がんけん)けいれんは自分の意思に関係なく目の周りの筋肉がけいれんし、まぶたの開閉がしにくい状態です。片目のこともあれば両目に起こることもあります。主に片側の顔面けいれんの部分症状としてもみられます。
原因
本態性眼瞼けいれん
原因不明なもので眼瞼けいれんの中で最も多く、やや女性に多いと言われています。原因は目やまぶたにあるのではなく、脳内からの正しい指令がまぶたに伝わらず目の開閉がうまく機能しなくなるものです。
症候性眼瞼けいれん
ある病気が原因となって症状が引き起こされるけいれんです。主なものに、パーキンソン病やそれに類似した病気にともなって生じることもあります。
薬剤性眼瞼けいれん
比較的、若い年代の方が多く抗うつ薬や抗不安薬、抗精神病薬などの飲み薬の副作用として生じることがあります。
症状
- まぶたが震える
- 顔面がひきつる
- まぶたの開閉がしにくい
- ドライアイに似た症状がある
- 光がまぶしい
検査
患者さんの持病や現在使用している飲み薬を確認します(問診)
ケースによっては頭部CTやMRを撮影することもあります(脳神経外科に依頼)
治療
本態性眼瞼けいれんの場合は治療の第一選択としてボツリヌス治療があります。(ボトックス治療)
ボツリヌス治療は数日が効果があらわれ約3ヶ月ほど効果が持続します。副作用は部分的なものがほとんどで安全です。 詳しくは以下のリンクをご覧ください。 https://orurieye.com/medical/botox/
症候性眼瞼けいれんが疑われる場合はパーキンソン病などが考えられるため内科への紹介となります
薬剤性眼瞼けいれんの場合は原因と考えられるお薬の中止が必要となります。主治医との連携が必要です
外科的治療の場合は脳外科と連携をとります
ドライアイの症状が強い方には点眼などを処方します
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対策
現在飲んでいる薬や内科的疾患が原因となっていることもあるため主治医や眼科医に相談しましょう。