乱視
概要
眼の中に入った光線が一点に結像しない屈折の状態を乱視といいます
原因
乱視は正乱視と不正乱視に大別できますが、一般に乱視とは正乱視のことを指します。
正乱視は眼の屈折面、すなわち角膜もしくは水晶体の歪みによって生じ、円柱レンズで矯正されます
症状
- 眼精疲労:遠くも近くも見えにくく、方向によって見え方が異なって見えるため眼精疲労の原因になります
- 重なって見える:外来には月や信号機がいくつにも重なって見えるなどの症状でお見えになります
検査
視力検査
凹レンズ、凸レンズ、円柱レンズを組み合わせて行います
屈折検査
屈折検査器を使用し乱視の程度、軸を測定します。また、トポグラフィー(角膜形状解析装置)を使用して角膜乱視を測定します
細隙灯検査
細隙灯により角膜や水晶体形状を観察します
治療
正乱視
メガネで矯正が可能です。また、2.00D以下の角膜乱視であればソフトコンタクトレンズで矯正できます
不正乱視
角膜が原因であればハードコンタクトレンズで矯正したり、レーシックで治療したりすることもあります。水晶体に原因があれば白内障手術を行い、眼内レンズを挿入します
対策
乱視は遠くも近くも見えにくい状態ですから、眼鏡等による矯正で眼精疲労を軽減します。
特に小児の中等度(2.0〜2.5D)以上の乱視であれば弱視の原因となるため眼鏡装用が必要です