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診療内容

MEDICAL CONTENTS

強膜炎

概要

強膜(白目)の炎症を主体とする疾患です。

強膜自体は血管の乏しい組織であるため、臨床的な頻度は少ないが、症状が強く、高度の色覚障害を生じることもあるため注意を要する。

原因

最も頻度の高い関節リウマチをはじめとする膠原病および類似疾患(Wegner、側頭動脈炎など)痛風、ヘルペス、結核他多彩である

症状

  • 充血と眼痛が最も多く、痛みの程度は圧痛から拍動性の激痛まで様々である。
  • 多くは片眼性であるが両眼性のこともある。
  • 所見として強膜炎の形状から①びまん性②結節性③壊死性に分類され、この順に従って重症度が増す。
  • 壊死性結膜炎では強膜が軟化、菲薄化しぶどう膜の露出にいたる事もあり感染を生じると大変リスクが高い。

検査

細隙灯検査

細隙灯で強膜炎の範囲、程度、結節、白色の無血管領域等を観察する。

全身検査

慢性関節リウマチなどの膠原病や感染症疾患に対して全身検査(末梢血検査、免疫学的検査、生化学検査)等と試行します。また、ぶどう膜炎、網膜剥離、続発性緑内障などを合併する事もあり、こちらへの注意も必要となります。

治療

他科専門医との連携治療

原疾患(膠原病、感染症等)が見つかれば他科の専門医と連携して治療を行います。

パルス療法等

強膜炎の重症度に応じてステロイドの点眼、内服、点滴によるパルス療法等を行います。 また、必要に応じて免疫制御剤、抗生剤の投与も行います。

手術治療

強膜が軟化してぶどう膜の露出を生じそうなケースでは保存強膜を用いた手術治療も必要となります。

対策

強膜炎は重篤化する事もあり、また、再発も珍しくない。このため、早期から徹底した十分なステロイド治療行い壊死性強膜炎に至らないようにすることが肝要である。一旦、強膜炎を発症した場合は定期的な診察を受け症状の悪化や再発が見られた場合は速やかに症状の悪化や再発が見られた場合は速やかに眼科専門医を受診することが必要です。また、ステロイドの大量及び長期投与が必要なケース、免疫制御剤を用いるケースではその副作用にも十分注意が必要です。

(上)強膜炎

結膜下出血

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